韓国ドラマ「10TEN」はよくあるあるラブストーリーではなく、暗い雰囲気で物語が進んでいくミステリー要素ありのサスペンスドラマです。
「10TEN」出演者とスタッフ
出演者
- ヨ・ジフン:チュ・サンウク(「とげの鳥」「特殊事件専門担当班TEN」「神々の晩餐」「特殊事件担当班-TEN2」「グッド・ドクター」「悪賢い離婚女」「美女の誕生」)
- ナム・イェリ:チョ・アン(「初恋」「ソウル1945」「三姉妹」「広開土太王」「輝くロマンス」
- パク刑事(パク・ミンホ):チェ・ウシク(「チャクペ(相棒)」「根の深い木」「格好よく生きよう」「屋根部屋のプリンス」「友達の中に犯人がいる」「特殊事件専門担当班TENシーズン2」「傲慢と偏見」
- ペク刑事(ペク・ドシク):キム・サンホ(「検事プリンセス」「シティーハンター in Seoul」「きらきら光る」「刀と花」)
スタッフ
脚本:ナム・サンウク、イ・ジェゴン
「10TEN」あらすじと感想
10TENは韓流ドラマというよりも、海外のシーズンごとに進むミステリードラマに近い印象の作品です。
男女の恋愛や主人公の成長が見られるストーリーではなく、事件を追う刑事たちのひたすらにストイックな姿が見どころです。
未解決の難事件を扱う特殊組織が中心のミステリーものだけあって、2話や3話で構成される事件はどれも猟奇的で異様でグロテスクに演出されており、仄暗い雰囲気で進む話はホラーのような恐ろしさもありました。
警察組織の中で働く刑事達の捜査を見守るというよりは、正体のわからない闇に立ち向かう、プロフェッショナルの闘いを見ているような感覚です。
映像から音楽から、視聴者を怖がらせ不安がらせる、その刑事ものにあるまじき不気味さへのこだわりは見事です。
ミステリーはミステリーでも、推理や登場人物のやり取りだけではなく、犯人の醸し出す恐ろしさにスポットライトを当てた、暗い雰囲気の背筋の寒ささえ感じるような作品が好きという人におすすめできる作品です。
一個一個の事件は、トリックや犯罪計画より人間描写に力を入れた風情のものが多く、犯罪が起きた経緯も重いもので、解決しても後味の悪い思いをすることもしばしば。後半の方ではチュ・サンウク演じる主人公ジフンの過去も関わってきて、一層シリアスな展開へと転がっていきます。
かつて犯した失敗が原因で暗い影を引き摺るジフンの複雑な感情描写を、チュ・サンウクは底の知れなさを感じさせる、見事な演技で表現しているのがさすがでした。一流韓流スターの実力をしかと見せてもらいましたね。
主人公なのにどこか危ういその姿は、物語が核心に迫るにつれ、よりはっきりした形で浮かび上がっていきます。
ラストは非常に気になる部分で打ち切られ、続編を強く望ませる形でエンディングとなるため、リアルタイムで見ていた視聴者の間では賛否両論が巻き起こったそうですが、現在では既にシーズン2も出ていますのでもやもやもすっきり。
「この先どうなっちゃうの?」という混乱でドラマの幕を閉じたくない人は、続けて2を見られる準備をしておくとよいかもしれません。
「10TEN」が視聴可能な動画サイト
U-NEXT(月額見放題)
月額料金 | 1990円(税抜) |
無料期間 | 初回31日間 |
韓国ドラマの作品数 | 約200タイトル |
対応端末 | PC・スマホ・タブレット・TV |
※タイトルの配信が終了している場合もありますので、タイトルが配信されているかどうかを確認してから利用していただければと思います。